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サボテン(多肉図鑑)

サボテン

サボテンは南北アメリカ大陸の植物です。ウチワやボールのような形のボディ(葉状茎)に鋭い棘、奇怪な形状で漫画にもよく登場します。「多肉植物はサボテンの仲間」だと捉えている人がいますが、実際は逆で、サボテンは多肉植物の一種。多肉植物よりもサボテンという言い方のほうが一般的なので、こうした誤解が生まれたのでしょう。ただし、園芸の世界ではサボテンと他の多肉植物を別種とする考え方が一般的です。サボテンと他の多肉植物の最も簡単な見わけ方は、「座(アレオーレ)」があるかないかです。サボテンの棘は座(座布団のようなもの)から生えていますが、多肉植物の棘には座がありません。多肉植物の棘は「花硬枝」という花をつけるための枝で、実際は棘ではないからです。

サボテンは栽培が容易だと思われていますが、とても繊細な植物です。初めてサボテンを育てる人は、サボテン用の培養土が販売されていますのでそれを利用したほうがお手軽。栽培歴が長い人になると、砂や赤玉土、鹿沼土、腐葉土、バーミキュライト、くん炭などを混ぜて自分好みの土を作っています。品種にもよりますが、夏型種は冬に休眠し、逆に冬型種は夏に休眠しますので、休眠期以外は水やりをします。基本は土の表面が乾いたらたっぷり、鉢底から流れ出るくらいまでやりますが、梅雨の時期などは土の表面が乾いていても鉢の中は乾いていないことがよくあり、過湿にすると根腐れを起こしますので控えめにします。「サボテン=年中日照を好む植物」と思われていますが、夏場は午前中の日照だけで充分。あまり強い直射日光を浴びると日焼けします。冬場は室内に取り込むか、農業用のビニールシートをかけてやると戸外でも越冬できます。

緋牡丹(Gymnocalycium mihanovichii var. friedrichii cv. Hibotan)

鮮やかなオレンジ色をした変種のサボテンで、葉緑素がないため、単体では育つことができません。市販されているものは、葉状茎が緑色のサボテンに接ぎ木されたもので、台木には三角柱というサボテンが多く用いられています。台木の部分が腐ってしまうと、別の台木に接ぎ木が必要となります。

月影丸(Mammillaria zeilmanniana)

月影丸はマミラリアというサボテンの仲間で、この種はたくさんのコブから長い棘を生やします。月影丸は棘の先端が鉤針状になっており、その毛むくじゃらのシルエットに似つかわしくない、鮮やかなピンク色の花を咲かせることで人気があります。

金鯱(Echinocactus grusonii)

球状に成長する玉サボテンの中では最大級と言われています。名前通り、金色の鋭い棘がワイルドで、見ていて痛々しいほど。20年以上成長しないと花をつけませんので、花を楽しみたい方には不向きです。

碧瑠璃鸞鳳玉(Astrophytum myriostigma “Nudam”)

アストロフィツム属の玉サボテンで、鸞鳳玉(ランポー玉)の変異種です。葉状茎が5稜あるものが一般的で、上から見ると☆型に育ちますが、4稜や3稜のものもあります。棘はなく、モスグリーンの肌をしており、派手さはありませんが、薄黄色の美しい花をたくさん付けることで人気があります。同じアストロフィツム属の「兜」という品種も人気です。



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