グラプトベリア(多肉図鑑)
グラプトベリア(Graptoveria)はエケベリアとグラプトペタルムのハイブリッドです。両親の長所をうまく受け継ぎ、色鮮やかな肉厚の葉をロゼット状に広げます。多くはピンク系の美しい色をしていますが、中には「デビー」のように、赤紫色に染まる品種もあります。
水はけの良い土を用いて育てます。生育期は春と秋で、それ以外の時期は休眠します。暑さにも寒さにも比較的強い品種で、温かい場所では一年中戸外で育てることも可能ですが、繊細な色合いのものや、微毛・斑入りの品種は直射日光が当たらない場所で育てたほうが美しく育ちます。(ただし、日光が不足すると葉が肉厚になりません)また、根腐れを起こしやすいので長雨には当てないようにしましょう。基本的にはエケベリアと同じような育て方をすれば大丈夫です。
シルバースター(Graptoveria’Silver Star’)
色合いは地味ですが、葉の先端が糸状に細り、葉が増えると美しいシルエットが楽しめます。
デビー(Graptoveria ‘Debbi’)
薄いパープル~ピンク系のふっくらとした葉を広げ、とても美しい品種です。数年かけて大きく育てると子株を出すようになります。
アメトルム(Graptoveria ‘Amethorum’)
肉厚でぷっくりと丸みを帯びており、先端が濃く色づくものもあります。普段はシルバーグリーンの地味な色をしていますが、紅葉時期には淡いピンク色に染まり、ぶどうの実のようなジューシーさが楽しめます(注:食べられません)。
ファンファーレ
薄いグリーンをした流線形の葉がロゼット状に広がる品種です。葉の先端がとがっており、シルエットも見事です。