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パキベリア(多肉図鑑)

パキベリア

多肉植物の代表格であるエケベリアと、同じベンケイソウ科のパキフィツムを交配させた園芸種がパキベリア(Pachyveria)です。両親の特徴をうまく受け継いでおり、パキフィツム譲りの肉厚でぷりっとした葉が、エケベリアの特徴であるロゼットを形成して花のように広がっていきます。葉の色は淡く、パキフィツム属同様、白い粉をまとっているものが多く見られます。

基本的にはエケベリアと同じような育て方をしますが、エケベリアよりは病害虫に強く、比較的育てやすいでしょう。生育期は春と秋で、それ以外の時期は休眠します。夏の高温多湿に弱いので、梅雨の初めから夏が終わる頃までは風通しの良い半日陰の場所に置いて越夏させます。また、寒さにも強くないので、秋が終わって肌寒くなってきたら、室内の明るい場所に移動しましょう。生育期には土が乾いたらたっぷりと水を与えるようにし、休眠期には逆に水やりをせずに乾燥状態を保ちます。多湿の状態が続くと下葉が腐って軟腐病が発生しやすくなり、逆に、乾燥状態が続くとカイガラムシがつきやすくなります。

グラウカ(Pachyveria ‘Glauca’)

肉厚の葉は丸みを帯びていて、葉の先端部分は細くとがり、濃いピンク色に染まるものもあります。先端部以外の葉は青みがかったグリーン。紅葉するとオレンジ色やピンク色に染まります。

クレア(Pachyveria Claire)

葉の色は青みがかったグリーンでグラウカに似ていますが、エケベリアの要素を多く受け継いでおり、葉はグラウカに比べてやや平たく、ロゼット状に広がっていきます。先端は優しくとがっており、その先端部分や、葉の縁が淡く染まる品種もあります。

立田(Pachyveria ‘Cheyenne’)

幅広の葉は丸みを帯びた流線型をしており、先端が三角形になっているので、西洋の剣のような形状をしています。ロゼット状に広がりながら木立ちしていくので、高さの欲しい所に植えるか置くかすると映えるでしょう。普段はコバルトブルーもしくは青みがかったグリーンですが、紅葉するとピンク色に染まります。

東美人(Pachyveria cv ‘Clavata’)

戦前に伝わった品種で、その後、多くの交配種が生まれています。エケベリアよりもパキフィツムの要素を濃く受け継いでおり、丸みを帯びた流線型の葉がやや上向きに反って伸びていきます。紅葉時以外の葉の色は薄いコバルトブルー、もしくは青みがかったグリーンで、白い粉がつき幻想的な色合いを醸し出します。



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