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エケベリア(多肉図鑑)

エケベリア

様々な色や形の葉がロゼット状に広がり、まるで薔薇や牡丹の花を見ているかのような美しさが特徴のエケベリア(Echeveria)。多肉植物のトップスターと言っても過言ではありません。メキシコを中心とした中南米に約180種類の原種があり、さらに品種改良によって無数の園芸種が存在します。直径10cmほどに成長する普及種「エレガンス」から、小型の「ミニマ」まで大きさも様々ですから、用途や好みに応じて品種を選ぶと良いでしょう。

水はけの良い土を用いて育てます。生育期は春と秋で、それ以外の時期は休眠します。夏の高温多湿に弱いので、梅雨の初めから夏が終わる頃までは風通しの良い半日陰の場所に置いて越夏させます。また、寒さにも強くないので、秋が終わって肌寒くなってきたら、室内の明るい場所に移動しましょう。生育期には土が乾いたらたっぷりと水を与えるようにし、休眠期には逆に水やりをせずに乾燥状態を保ちます。病気にはなりにくいですが、カイガラムシやアブラムシ、ハダニ、ネジラミ(サボテンネコナカイガラムシ)などの害虫がつきやすいので注意してください。

エレガンス(Echeveria elegans)

エケベリアの代表的品種です。中型で、薔薇のように隙間なく幾重ものロゼットを形成します。丈夫で育てやすい品種です。

大和錦(Echeveria purpusorum)

これも代表的な品種です。葉の先端がとがり、肉厚でこんもりとしたバランスの良い形に育ちます。その名の通り、どこか凛とした印象を与える人気種です。

花月夜(Echeveria ‘Hanatsukiyo’)

葉がやや白く透き通り、先端が少しだけ朱に染まるものが人気です。黄色い可憐な花が咲き、大きく育てることもできます。

ピンクシャンペーン(Echeveria ‘Champagne’)

まさにシャンパンのような淡い色合いの葉は、肉厚で先端がとがった形状をしていて、そのバランス感がとても美しい品種です。人気が高く、当店でも入荷するとすぐに売り切れてしまいます。

リンゴスター(Echeveria ‘Ringo Star’)

鮮やかなグリーンで、みずみずしい青リンゴのような肉厚な葉が美しい品種です。先端がやや赤く色づくものもあります。

トリマネンシス(Echeveria ‘tolimanensis’)

こちらも肉厚の葉ですが、白い粉で覆われており、幻想的です。同じく白い粉で覆われるラウィとの交配種も多いです。

シャビアナ(Echeveria shaviana)

先端がフリルのようにちぢれることで有名な品種です。生育期の葉はグリーン、乾燥期に入ると、薄め~濃いめのピンク色に変わります。

エボニー(Echeveria ‘Ebony’)

三角形の葉でワイルドな印象を与える品種です。色は薄いグリーンのもの、先端やエッジが朱に染まるものなどがあり、全体的に赤く薔薇のような色合いが素敵な「レッド・エボニー」も人気です。

ミニマ(Echeveria minima)

その名の通り小型の品種で、黄色やオレンジ色の花が咲きます。大きく育てることも可能ですが、小型のものを群生させるとてもかわいいです。



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