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セダム(多肉図鑑)

セダム

日本では「万年草(マンネングサ)」という名称で広く普及している多肉植物・セダム(Sedum)。丈夫で増えやすい品種が多いので、花壇や石垣の被覆、屋上緑化などにも用いられます。多肉植物には熱帯原産のものが多いですが、セダムは温帯から亜熱帯まで500種類近くが分布しています。カーペットのように群生して広がる品種、下に垂れる品種、上向きにやや立ち上がる品種などがあり、中でもジェリービーンズのような球状の葉が茂り、黄色やピンク色の花を咲かせるものが人気です。

水はけの良い土を用いて育てます。生育期は春と秋で、真夏や真冬は休眠します。夏の高温多湿に弱いので、梅雨の初めから夏が終わる頃までは風通しの良い半日陰の場所に置いて越夏させます。落葉する品種は耐寒性が強く、戸外で育てることが可能です。生育期には用土が乾いたらたっぷりと水を与えるようにし、休眠期には水やりを控えます。病気にはなりにくいですが、カイガラムシ、アブラムシ、ネジラミ(サボテンネコナカイガラムシ) といった害虫がつくことがあるので注意してください。

虹の玉(Sedum rubrotinctum)

セダム属としてはもちろん、多肉植物としても代表的な品種です。赤みを帯びた小さな球状の葉が多くつきます。水と肥料を控えめにすれば赤みを強くすることができます。

コーラル・カーペット(Sedum album ‘Coral Carpet’)

秋から春にかけての低温時には、粒状のかわいらしい葉が紅葉する品種です。常緑の植物と寄せ植えにすると相乗効果で引き立ちます。

玉すだれ(Sedum morganianum)

こちらもコーラル・カーペットのように低温時に葉が赤く染まる品種ですが、枝分かれするのではなく、茎が長く伸びます。成長はゆっくりですが、ハンギング・バスケットに植えて下垂させると見映えがします。

アクレ(Sedum acre)

小さな粒状の葉が連なり、盛んに枝分かれして広がる品種です。ヨーロッパの庭園ではカーペットのように見事に広がっているものを見かけます。葉の先端が黄色に染まる斑入りの「アクレ・エレガンス」が人気です。

乙女心(Sedum pachyphyllum)

ジェリービーンズのような細長い葉がたくさんつく、代表的な品種です。葉はグリーンで、低温時には葉先がほんのりと紅葉します。この乙女心の交配種が「虹の玉」と言われています。

ミセバヤ(Sedum spathulifolium ssp.pruinosum)

日本原産なので「セダム」とは異なる分類と言う人もいますが、同じベンケイソウ科の植物です。他のセダム属のように豆状の葉ではなく、円形の平たい葉が付きます。10月から11月にかけて、淡い紅色の花を咲かせることから「(人に)見せたや」が名の語源とする説もあります。

スアベオレンス(Sedum suaveolens)

セダムの仲間でありながら、エケベリアのように葉がロゼットを形成しますが、花を咲かせるとセダム属であることが分かります。葉は白色系のグリーンで美しく、大きく育てることも可能です。



アエオニウム
アガベ
エケベリア
アロエ
ガステリア
クラッスラ
カランコエ
コチレドン
グラプトベリア
セネシオ
セダム
ハオルチア
センペルビウム
パキフィツム
ユーフォルビア
ガガイモ
サボテン
グラプトペタルム
パキベリア
メセン
セデベリア

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